明治時代。江戸城開城を目前にして、天璋院・篤子(菅野美穂)に背中を押されるように大奥から戻って来たまる(池脇千鶴)は、ある日、大奥時代の見事な着物や記念写真などの大切な荷物の中から日記を見つける。そしていつしかまるの脳裏には、走馬灯のように、篤子との思い出や大奥での出来事が鮮明に甦ってくるのだった…。そんな思い出にふけっているまるのもとへ、思いがけない女性が訪ねて来る。しかも、元大奥総取締の瀧山(浅野ゆう子)と再会したという。その話を聞いたまるは…。一方、一陣の風のように、まるの目の前を颯爽(さっそう)と人力車で通り過ぎて行く洋装の女性がいた。篤子だった…。
Copyright © 2008-2024